愛の詩集
■■あとがき(完)■■
この小説を何人の方が読んでくださったのだろうか?
これからも興味を示してくださる方がらっしゃるだろうか?
「読みましたよ」
と感想を書いてくださった方々に心から感謝申し上げます。
時間を見つけては書くという長い期間の小説になってしまい、恥ずかしさもあって
声をかけてくださったかたのみにお知らせに参りました
それでも行けば必ず見に来てくださるという喜びを味わうことが出来てとても嬉しく思っています。
海を隔てて男と女がこの世に生を受け それぞれの時を流れてめぐり合う。
偶然がきっかけとなり きっかけが縁となり 不安やこだわりの壁をはがしていく
お互いを大切に思う言葉や行動で少しづつ少しづつ引き寄せられ 生まれたままの素直な心で向き合えたとき
その愛は一冊の詩集となって綴られていくことになる。
主人公清香は独りよがりでわがまま、それでいて理想が高い。ある種自己愛主義者である。
表面的な明るさでその場を盛り上げる反面 傷つけられる前に自分からバリアをはって逃げ道を作ろうとする。
反対に拓哉は現実的で純粋に 自身の心の目を通して清香の内面的な姿までも捕らえてしまっていた。
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誰かを愛さずにはいられぬ人は
本当は寂しがり屋
精一杯のポーズを作ってみても
僕の瞳が語っているんだよ。
僕を愛する人は
本当に寂しがり屋
時には突っ張って見せるけど
君の瞳が語っているんだよ
寂しがり屋と寂しがり屋が
ステキな恋をして
いつの間にかみんなが
僕らのことを
嬉しがり屋と呼んでいるよ
だけどもやっぱり
二人は寂しがり屋
逢えぬ日がたとえ1日だけだったとしても
二人は寂しがり屋
寂しがり屋同士の出会った恋は
この後どうなるのでしょう
もしも赤い糸が1本だけなら
僕と君とで
透明の糸を何本も張りましょう
画像は「梓のホームページ」様からお借りしています
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彼らの本当の愛の交流はこれから始まることになる。
男は女を安住の場に座らせるための試練の旅に出てゆき 女はその心に報いるために1人その帰りを待ち続ける。
そういう愛の始まりはその後の長い人生の中でも お互いの価値を尊重し
必要としあう心を持ち続け お互いの領域を荒らすことなく愛の詩集の中に書き綴られていくだろう。
自分できた道はあとがえることは出来ないけど
そして僕もふりかえるのはきらいだけど
あなたと僕の原点だけはみうしなってはいけない
作者としてはつたない文章ながら精一杯に自身の履歴をふりかえり 思い出のノートや手紙を紐解きながら書いて来た。
もっと詳しく もっとリアルに表現できれば読者の心をつかむことが出来たかもしれない。
清香はもっと大胆でもっと激しい情熱を持った女性として描くつもりでいたのに、健全なホームページの管理人として
その情熱の嵐の秘め事を文章にかき直すことが出来なかったのがもう一つ自身の壁を敗れずにいるところの問題提起
これからの課題です。恋愛小説には不向きな作者がかき綴った。「愛の詩集」
長い間のご購読本当にありがとうございました。
もしこれから読んでくださる方がいらっしゃったらひと言のお言葉承りたいと思っております。 完