『う』の部屋へ

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うの部屋は
夢を与えてくれる人
心を癒してくれる人
ともに遊んでくれる人
私を好いてくれる人
思いで多き宝のお部屋

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浦富に 濱波のしず打ち寄せて 月の砂漠の風のゆくへよ

(浅草かぶれさん)

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上に舞い下に舞い散る花びらの行方定めぬ川の流れに

(夢追人さん)

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梅の実のころりとわずかに丸くなりつゆの季ちかしと告ぐる雨

渦巻の風が季節をとどめても塔をのばして咲く蕗の花

うつむきて小首をかしげし影法師 吾(あ)のとひかけにともに悩みぬ

うらおもて考えるよな仲よりも素のまま会える友でありたい

唸る音はハイジの家の裏に立つ大木揺らす大風(おおかぜ)に似て

受け入れるすべもなき手の小さくてただ握りをり寄り添ひをりぬ

   雲海の上に広がる空の向こうをずっとずっと見つめてた君

    歌なればこころの発露の瑞々し読み手潤すものとなりけり

疑ふを 教へねばならぬ親心 それだけで済むとたれも思へず

薄暗き 雨のち雨のすげなさに 気温のグラフ横目で睨む

渦を巻く 風が攫いしわが心 白昼夢の途ただ歩いてる

歌に見ゆ わが人生の移ろひは 路傍の石を拾ふが如く

唸りくる 風の音背負い独り宵 探るネットの 声に慰む

(林 玲さん)

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うお座なの泳ぎひとつも出来なくて夢にみているクロールひとかき

馬に乗り 颯爽駆けるわが姿 思い浮かびし一人微笑む

うまき物 堪能したるそのはずが 別腹デザートまだ入るなり

歌声を 聴いて力を頂ける 同じ世代に 生きて嬉しい

(やよいさん)

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売れ残る彼らの命を救うたは 趣味を楽しむガメツイおばん

美味い酒飲みたいものぞいつの日も ひとり酒など辛くてかなわん

(水無月さん)

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薄絹を 透かして見入る 柔肌の 雪野の下に育む春を

うんそうだ! 君のページへ二つ三つ 今宵送ろう拙い詩を

 後ろ指 刺されぬのみの性ゆえに 毒にも為らず役にも立たず

(ettyaさん)

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梅の香に メジロが一羽 顔を出し さえずり響く 山の梅林

(ヤマ・パパさん)

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産まれ子の 次第しだいに 知恵つきて 仏に遠く なるぞ哀しき

(越後のタッキーさん)

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麗しの 雅絵巻は さゆりなる   とき移りてぞ 見まくの欲しき

(美佐緒さん)

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歌詠むに季節の乱れ惑わさる肌寒き朝に初夏の陽射しに

うだるよな太陽の下黙々と 働く人の強き信念

   歌う父ついに見ることなく逝きて 思い出ばなしに聞くは音痴と

歌の道人それぞれに思いあり 生命(いのち)の叫び季節(とき)のうつろい

   歌詠みをつなぐ連歌(れんが)のお遊びが、楽しかるらん学びとなりて

   歌詠みの楽しきことを伝えたく お遊びなれど慣れることから

歌詠みも 気まま気楽で頼みおり いただくそれを宝箱にと

海が好き 山の子なれど海に惚れ 海に未練を残して候

   うれしくも さみしくありそれぞれの 住所作りて羽ばたくを見て

歌の箱 久方ぶりに潤いて 天も晴たる今日の一日

   歌を詠む ゆとり無き時すごしなば 何処ぞで『詠め』と声が聞こえり

   歌詠みに 疲れし歌人の隠れ宿 言葉繋ぎの戯れなれど

歌詠みを 忘れて時はながれゆき 詠むゆとりをもなくして過ぎぬ

うだるよな 暑さの中の大仕事 疲れを癒す酒のうまさよ

埋まりゆく 宝の部屋の嬉しさに 一人「ホホホ』と笑っておりぬ

 薄紅の 頬を二の手に包みおり 久しき恋のときめきなるや

移り気な 七色変化の紫陽花が 伝えおるなり「入梅だよ」と

産みし父 育てし義兄の命日を 君の歌にて ふと思い出し

歌読みて 我が思い出の箱をだし 忘れてならぬ春みつけたり

歌声の 力強さに聞きほれて 繋ぐ話術の 巧みさに酔う

うんうんと 五字七文字に 秘められた 君の真心 ありがたきかな

嬉しくも 寂しくもある母心 知らぬまにまに縁(えにし)つなぐ娘

嬉しくも 寂しくもあるX'mas グラスを交わす人もいぬ夜

嬉しさを いかに表にあらわさん 人あればこそのこの部屋なれば

生まれいで 育ちゆく日に苦難あり 祈りし日々の思い出もまた

嬉しくて 天にも昇るこの心 いかに伝えよ恋しき人に

(真理)

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