『き』の部屋へ

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きの部屋は
それぞれの季節は巡り
そのつどに
夢と希望を語る部屋

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聴こへゆる はずなき寝息まさぐりて 枕よせこむひとり寝の夜

(夢追い人さん)

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煌いて 咲く吾の身を 他の花は 羨ましいと 陰で囁く

金魚達 耐えた引越し ご褒美に デカイ水槽 優美な館

   休刊日 気楽に呑める お酒でも 味合う気持ち  今年限りと

究極の 知恵は浅はか 今も尚 老いたる爺は 孫が支えと

帰省時 何時も高速 渋滞も ガソリン高く 緩和の事態

煌いて サマーキャンドル 酔いしれて 清楚な姿 日陰が恋し

九州路 梅雨の晴れ間 蒸し暑く 名所巡りに 目頭熱く

君思う 久しく逢えて嬉しさよ 何時までも元気で有れと願いたもう

(ヤマパパさん)

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聞くたびに心を乱す童謡の 今に揺るがす荒(すさ)みし心

(悠(yuu)さん)

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気付かない振りして挑むテトリスの駒消えたれば肩凝りのこり

北の地の友に会ひたりひさかたの天より春の風花が舞ふ

菊の花瞬時に開く夢模様想い出よぎるよ線香花火

きのうきょう あす流れ往く悠久は 絶つも隠すもあなたのみ手に

(林 玲さん)

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切り株にひこばえ生やしてプラタナス 生きる根性見せる歩道よ

(水無月さん)

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ぎこちなく フルート吹いて出るおとは ちらばり飛んで消えゆく音符

強風に「パキラ」中にと取り込みてセミの抜け殻今もしっかりと

 器用にとこの世の中を生きたいと 考えこんで天を仰ぎて

今日も又 眠れる人のふりをして 鼻をつままれつい吹き出して

傷ついて 心痛めて いるからは 友と話さん 何時の日なりと

今日の日は 心鎮めて 落ち着かん 冷たき空気 思い切りにと

(やよいさん)

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基礎を打ち 一つ峠を 越えたれば 今宵酔いゆく 一合の酒

(ettyaさん)

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きみの手が この右肘に差し込まれ 笑顔を照らす川面の春陽

(ふうさん)

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後朝(きぬぎぬ)の
    刻 不忍や(ときしのばずや) ひばりかな
    擁かれし背 伝ふ愛しみ(かなしみ)

「一夜を共に過ごした恋人同士の離れ難い情景を詠んでみました。
それにしても「愛しみ」と書いて「かなしみ」とも読む日本語。
一語に幾通りもの意味を持つ日本語って、奥が深くて素敵ですね。
※後朝というのは、男女が一夜を共に過ごした その翌朝の事だそうです。」


 (美佐緒さん)

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君がため祈る月々日々ありて 生かされたるかすきま風吹く

消えてゆくサイトの向こうに人ありて 息づく生命(いのち)旅立ちに祝

今日という日の清しさも旅立ちの 褒美とならん春のうららに

聞きなれぬ 椿の名かな「秋一番」 いかなるものかと検索かけおり

気一つの 見る目一つで何事も 成就するとは 先達の言(げん)

   記念日は スタートの日と決めており 空の青さも我がこころのよう

   休耕田 いずこの地でもこの季節 コスモスに酔う人の群れあり

気持では まだまだ乙女のつもりでも 身の衰えは容赦なきかな

聞かぬとも 伝うることの大事なら 毛穴からでも染みゆくものと

君待ちて 待ちつつほかに求めたる そは一人立つ我が身の生き様

   聞きなれぬ サイレンの音におこさるる 二度寝の朝の ハプニンgu〜

   木の幹に 脱皮の後の抜け殻が その姿ごと爪立てており

今日という 一日を又生き抜きて 明日への希望に胸躍る我

 器用には 生きられないのと嘆くより 不器用なりの我をさがしぬ

今日の日に 別れを告げる彼(か)の人の 心の孤独その歌に見ゆ

   傷跡の かさぶたポロリ指先で 取れたるごとき君が言の葉

金木犀 ほのかに香る秋の花 庭に咲きおり黄金と輝き

季節花 自然(てん)の揺らぎに惑わさる 戸惑う様もけな気なるかな

 傷口を つくろうようにわが胸に 一針一針挿し進めいく日々

昨日など ふり返りてもせんなきに ふとかすめゆく影におびえり

貴女(きみ)が歌 読みて心も晴れやかに 祈りて行こう今日も明日も

 気も揺らぎ 自信喪失なるときの 処方箋なる 歌詠みの部屋

君待てど 来るか来ぬかもわからずに 一人頬づえつく夜となり

君の折る 一羽一羽の折鶴が 幾多の生命(いのち) 救うておりぬ

   気まぐれに 降っては止んでの悪戯に ふりまわされる雨の一日

君の愛 身にまといてや寒空に 飛出す日々も 暖かきかな

君の詠む 歌に笑いて 惜別の 想いハレルヤ 節分の午後

君の詠む いにしえぶみの美しさ 学びたのしむことのおおかり

衣擦れの すその裁きも艶やかな 君より出でる言の葉に見て

(真理)

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