『く』の部屋へ

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くの部屋は
世の中に苦しき冬は長くても
その心根の転換で
楽しき春に変わる部屋

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クマゼミの日に遠ざかり鳴く朝の 果たてに秋の日々に深まる

(悠(yuu)さん)

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唇をきゅっと結んだ横顔に心に包んだ苦悩を感ず

グレーゾーン濃きに淡きにかさなりて輝ふ白を求めつつ吾

曇り空浮き立つ気持ちの重石かな力がとおんと抜けてくようだ

(林玲さん)

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くすくすとひざが笑えば手をついて立ち上がりたる梅雨の草取り

   車さえ動かすことの知らずしてテクテク歩くそれもよきかな

   苦しみに襲われるときその顔は笑っているかのごとくに見え

苦しみに襲われるときその顔は笑っているかのごとくに見え

愚痴が出る 人間だもの仕方ない あきらめ心が口から飛び出す

   黒土に ふきのとう顔出して 匂いをかぎたる 犬よ一匹

(なんだろう・・これは
黒い大きな犬が鼻つけて
匂いを・・クンクンと・・
春だわ・・楽しいね・・)

苦労なる 衣服まといて終焉に ただひたすらに休むことなく

(やよいさん)

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果物を食ったら植える種種種 いやな癖だな墓標も立てて

偶然の同姓同名懐かしく 短歌に見入る兄の名前の

(水無月さん)

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草臥(くたび)れも 其処そこならば良いものを 遊び疲れて飲み草臥れた

(ettyaさん)

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悔い多き 人生なれど その中に ひとつふたつは 良きこともあり・・・

梔子(くちなし)の 花を愛でつつ 透きとおる 白き花弁に 君を重ねて

砕け散る 恋のかけらを ひとつづつ 探し求めて 貴女のもとへ

(松吉さん)

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くもり空 なまあたたかい春風を ペダルの足に吸い込んでいく

(ふうさん)

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X'mas Eveは貴方と 「ターミナル」  ラストフライト 行き先は何処?

雲間より レンブラントの 光射し  冬の静かに 心 清浄われ

黒南風の 時より出でし この旅よ  いまだ惑いて なほ 霧の中
(くろはえの ときより いでし このたびよ いまだ まどいて なお きりのなか)

(美佐緒さん)

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クリスマス 一夜の信者 日本中

来る年の 期待はいずこ 影を追う

(ヤマパパさん)

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雲の上揺れる機上の人となり打ちつける雨しらずふるえる

草も木も 花も陽射しも 風さえも 我がスタートを祝福せんとす

『比べてよ』 開き直りたる少年の 声の寂しさ居場所無き家

来る人を ビルの谷間で待つ身には 道行く群れの多きに戸惑い

苦労をも 歓喜にかえる術(すべ)を持つ 貴方(きみ)の姿の尊きことよ

くるくると まわる枯葉の風の音 君を偲びて時は流れり


(真理)

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