『か』の部屋へ

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かの部屋は
過去はなきなり今よりも
先を行きぬく強い人
気高き人の集う部屋

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加賀の城百万石と今更に石川門をしみじみと見る

(夢追い人さん)

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鴨夫婦 ヨシの茂みに 寄り添って 子鴨成長 陰で見守る

   カルガモの 親子の愛は 子を守り 泳ぎ教えて 水辺で遊ぶ

   雷が 突然響く 梅雨空 パソコン電源 慌てて落とす

雷は 突然襲う 魔者なり 光り轟音 雨も激しく

   鹿児島は 何時も台風 通り道 今年は迷い 横道反れる

   鹿児島へ 台風進路 気になって 被害出ぬよう 神に祈りつ

可愛いげに ノウゼンカズラ 陽を浴びて 花の命は 力蓄え

可憐なる 白の花弁 輝いて シベの色艶 花の誇りよ

外来の ローズ到来 アメリカの 国は違えど 咲きは華やか

駆け足の 旅の思いで 胸に秘め 又の再会 夢の続きを

飾り付け イルミネーション あらそって

門松が 街の灯りを 引き経てる

(ヤマパパさん)

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数知れぬカメラに写る 意識せずわれも写れり 人も写れり

   書きとめで浮かびし詩句の消えてけり 思ひ出(い)でむと目を閉ぢて思(も)ふ

   軽やかに下駄を響かせ歩きしに 意識するままに歩まずなりけり

(悠(yuu) さん)

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重なるる思いの渦に呑み込まれフリーズしている心のペン先

書かぬなら 気のちからさへ 減りゆきて 愛しさ歌ふ 心は泣きぬ

影なれば ひと時と云へど離れぬと 汝が心にて明かり集めむ

肩に触れ年相応の助け舟乗り降り待ちつつふな路しめせり

感性を そっとおかせてくれるなら 泉のほとりの樹に花が咲く

風の音が聞こえていますかあなたにも…まだ見ぬ人を思い馳せおり

帰りたき 想いの強き郷(さと)の『窓』 震える指は空(くう)を彷徨う

香りては 分かたれしものの引き合ふて 知らぬ間なりとて計らい舟に

   影どもの 神出鬼没に弄されば 彼らが壺へと誘われしや

かわいらし かんばせ見せたき花たちも 露冷たしやと憂ひ羽織りて・・

(林 玲さん)

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叶う夢その灯を消さず此処までと日々の願いを頑張りとおして

[頑張って」「頑張りますよ」と宣言し 思い通りにならず苦しむ

かまくらを作るほどの雪もなく小さき達磨一つつくらん

カンカンと 踏み切りの音 聞こえしも 点滴袋繋がれて今

風花の 舞い散る姿あわれなり 風の吹くまま 心閉ざして

   風ふいて ゆらり揺れたるふらここの 不規則な音行ったり来たり

風邪ひくな 顔見るたびに言いくらし それでも医者と走り行く孫

輝けリ 星の群れたちごきげんよう 明日の青き空をつくりぬ

帰りです 前から来たよ知らぬ人 顔も見えずにカバン抱える

顔さえも 忘れし隣人 思い出し ニコニコ笑い 親しき友と

隠れ部屋 こっそり入りて 友を待つ 心うきうき 楽しみ多く

カタカタと 回らぬ水車ながめおり 孫と語らう楽しひととき

鐘つきて 尊厳なりるやその響き 心の重し一つ溶けゆく

風花の 舞い散る窓に張り付いて 春近づきぬ足跡をきく

雷が 轟きひびく湯の中に 首まで浸り 遊ぶシャボンと

(やよいさん)

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鹿の子百合バレーリーナの踊る様 魅せてくれます乙女のごとく

頑張れよキウイフルーツ挿し木して やっと一枚小さな葉っぱ

金を出す役目はいつも運転手 たまにゃ一人で買い物しろよ

  飼い主に背中を見せてテレビ見る 猫もご機嫌ストーブ暖か

金有れば欲しいもの等無かったが金を無くして欲しいもの増え

(水無月さん)

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仮農をすませて宵の 風呂に浸かれば詩二つ生まれ来るなり

(ettyaさん)

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かくなれば 夢もうつつも 君なりと 覚悟を決めて 添い遂げるのみ

感性も 山の緑も 折々の 季節となれば その色を変え

家事などは 何の興味もなけれども やらねばならぬ 其れもまた良し

神々も いまは何処に おわすやら 異国の地へと 訪ねまいらせ

(松吉さん)

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語ろうね 盆の灯りの消えるまで 頷くように炎が揺れる

語らずも 心悟りし友ありて 折に触れては 宝とぞ知る

駆け寄りて 無償の愛を降り注ぐ 我が愛犬に愛しさの増す

(青葉さん)

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肩幅に 開いた足に伝え来る すべてを篩い大地と話す

(ふうさん)

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頑張れば頑張るほどにエールあり 母御の声に肩おされたり

壁よりも 心に問いし 我がいのち 威風堂々 正義をかざす

革命の 月日流れて 3年目 歩む姿に 足跡のこし

(グビタンさん)

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陽炎の 如き 逢瀬の 時は過ぎ  君 恋しけり 千秋一夜

寒椿 色付く紅の 暖かき  母の愛にも 思わざりけり

(美佐緒さん)

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蛙鳴く 沼のほとりも さびしけり

(fumiさま)

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神棚のお札帯解きおふくろの  頭さすりて長生きせよし

(越後のタッキーさま)

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勝手戸を開くとそこに母猫が食を求めて座りておりぬ

   火山灰ひんがしよりの風ふきて木々も車も重たげにあり

眼前に広がる緑もひとひごと ポツリポツリと紅く彩り

   街路樹が秋の風情にいろづきて銀杏並木の色鮮やかに

   隠れ宿来客ありて久方に 訪ぬる部屋のあまりに大きく

   かわきたる土よりいでし春の花この時ばかりと咲く生命(いのち)あり

変りなく安穏なるやわが心ドラマのごとく時流れたり

かたくなに我を張りとおす母かなし、さみしくあれどそれもせんなし

    叶うまで願い続ける母娘あり 長き我慢に共の勝利を

   影法師 声なき我の分身に 語り生きなん「一人じゃないよ」と

「かわいいね」そういいながらもすどおりす よぎる思いを打ち消すかのよに

   格安の苗を買い来る喜びは 夏に実なればさらに嬉しや

   帰りくる雛を迎える喜びも 巣立ちゆく間の憩いとなるらん

   傍らにいるそれだけで癒されて 君が命のぬくもりに泣く

堅きもの 青臭きもの見守りて 熟すを待ちたるそは親心かと

母さまの いきな計らい微笑まし 愛あればこそ知恵も湧くなり

帰り来て 休むまもなく職求む 自立せし娘(こ)のたくましくあり

   重なりし 幾多の難儀乗り越えて 心新たに歌詠みの部屋

香り立つ 松竹梅のまつりごと 如何に生くるか誓いも新たに

   寒来たり 霰降る夜の冷たさに 花も痛みに耐えて咲きおり

限りある 命を生くるものなれば 一分一秒永らえたるや

顔も見ず 姿もしらぬものなれど ネットの波に漂いおりぬ

 書く人の 宿命なるや読み人に 生命(いのち)入れるも届かぬものも

帰り来ぬ 人を待ちつつ夜は更けて 寝るに寝られぬ時を過ごしつ

隠れ宿 たどり着かれたお方でも 戯れ誘う 訪れ悲し

かりそめの 恋のはかなさ淡雪に 譬う心のせつなさ痛く

風花の くるり舞い散る様をみて 旅立つ君の背押しの風かと

限りある 生命(いのち)を強く 保たんと 紅く咲きゆく マンジュシャゲかな

帰る日を 指に教えて時過ぎる 季節は代わり 咲く花もまた

隠れ里 探しあぐねてこられたる わが懐かしきヒマワリの友

(真理)

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