『す』の部屋へ

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すの部屋です
健やかに
時を楽しみ穏やかなる心を
あなたとともに保つ部屋

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捨てるには惜しい歌メモ年一度読み返しては敗者復活

捨てきれず引越しのたびに物増えて生活の垢と妻は言うなり

(水無月さん)

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水槽に蒼きビー玉落としみる赤き魚がつんつんつつく

スーと飛ぶ蛍一匹追いかけてデジカメに残る光ひとつぶ

素直なる 心にさしたる棘(とげ)一つ ちくり傷むも時の流れに

少しだけ 断りながら冷酒を 口に含みて見合す目と目

すれ違い家の子(犬)似てる10年も過ぎて思いを振り返けり

(やよいさん)

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住み慣れた 我が家を離れ 行く先は 新たな希望 光りさす家

鈴虫が 我が家に住みて 宵を待ち コロリコロリと 鳴く音は涼し

好きな書を 読み耽るのに 最近は ロスの時間が 目立つ此の頃

砂浜で 散歩の途中 親子連れ 波うち際で 絡み戯れ

(ヤマ・パパさん)

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水仙を一輪手折りて添へゆけば口もとほころぶとなりびとかな

涼風が肌に染み込む朝まだき新聞届ける足音軽き

好きな書を ひねもす読みし若き日が 夏の空気によみがへりをり

掬い取る 船頭さんの両の手に そっと開けらる言葉の小箱

(林 玲さん)

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睡蓮の魅惑溢れる妖艶さ 誘うが如く伝える如く

(花さん)

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水槽に黒と赤との金魚あり ただ観るだけの夏を過ごしぬ

   過ぎ去りし青春なれど今もなほおぼろに浮かぶ能登の思い出

過ぎゆけばなんとはなしの事なると古(いにしえ)人の言の葉の正

すくすくと育ちいきたし若葉たち ここで待ちたる人のありせば

すれちがう 愛も愛かと待ち続け 勘違いだと知る怖さあり

   好きな書は 時を越えても2度3度 読んでなおさら胸に残りて

少しづつ 氷の融けるを感じたり 心に熱き湯をそそがれて

少しづつ 取り戻したる本来の 私らしさを 感じておりぬ

素直なる 心を持ちて生くるをば 人の姿に見ておそわるる

捨てるより 拾うて保つ事こそが 君の意思ならそれもそれなり

術(すべ)なきも 思い出の恋ありぬれば 言の葉一つも乙女(きみ)のためにと

捨てられぬ 思いであふる 部屋なれば 訪ねし人のかんばせ浮かびて

少しづつ 少しづつでも 我が生命(いのち) くすぶりながらも 燃えていたいと

涼やかな 君が眼の優しさは 人の心を癒したもうて

すばらしき 人集まりて今日もまた 平和の絆結び行くかな

(真理)

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