『つ』の部屋へ

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つの部屋は
人は世につれ世は人につれ
出あいて楽しい人なれば
深きえにしの宝のお部屋

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つまづいてたたらを踏んで立ち止まるまだまだ若い今日この頃は

「鶴、亀」と何度も言ひて昨日の悪を払うか気持ち入れ替え

疲れたと 思わず口にだしており 現在〔いま〕を乗り切る努力惜しまず

露寒の 気温がころろ変わるとき 花も寒かろ部屋の中へと

辛いだろう 分かっているけど分からない 心のひだの奥深くまで

辛いとき はげまし合うの 二人して 寄り添うことよ 手を取り合って

紡ぎあう 布のごとくに縦糸と 横糸交じり見事なるかな

(やよいさん)

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梅雨入ると告げるテレビに給水のポリタンク持つ行列映る

(松美さん)

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辛かろと悲しかろうと日は昇る 無意味な一ト日無きというかに

(青葉さん)

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強いのに振り回される弱いのは良いも悪いも昔も今も

(水無月さん)

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釣り糸を垂れて見つむは浮きの色こころいつしか静まりてをり

(林玲さん)

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月あかり 足元照らす 影二つ 互いの手には 結びの文字が

露の雲 空一面に どんよりと 形を整え 降らす準備を

露の雨 庭の草花 生き生きと 花弁濡らす 雫輝き

露空が 露の晴れ間に 変身し 街行く人は 汗を掻き掻き

梅雨(つゆ)の空 陽射しが少し 恥かしげ

(ヤマ・パパさん)

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槻木(つきのき)にとまるひぐらし梵鐘(ぼんしょう)に あわせ葬列送りにけりな

連れ添えば 二男一女に恵まれて 付かず離れず行く歳となり

(ettyaさん)

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梅雨空に 吾身を重ね 伏してなを 雲の切れ間に 翼を広げ

(松吉さん)

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ついてきて おいでと言えば逃げて行く そんなところが猫はかわいい

(ふうさん)

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妻ありて 妻遠きにて交わせずに 言葉の一つすぐ届かずに

(越後のタッキーさん)

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爪の後 深さ身にしむ 火の車 高値の野菜 兎になれず

(グビタンさん)

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梅雨入りの宣言ありてたちまちに 大雨となり足とどまりぬ

つきたくも ない「ため息」に悩まされ 出口の見えぬトンネルをゆく

つつましくその日を生きてそれこそが 真(まこと)の幸(さち)と今はおもえり

妻もまた 同じ思いで彼を見る 歳月という重さあるかな

月あかり 一人歩くも心には 寄り添う君の影を感じつ

  つれづれの 事の起こりをそのままに ただありのままに生きていけたら

   続く雨 嵐のくるを知りつつも それよそれよと願う我なり

  つれづれに わが日常を綴りたる 初めの時は「ひまわり日記」なり

続けるか 捨ててしまうか悩みおる 心の襞に光射し込み

   強きかな コンクリートの隙間から伸びしヒマワリ 蕾開きて

瞑る蓋(め)に ま白く映る雪景色 音沙汰なきは 季節(とき)の乱れか

月々に 日々に命を燃やしなん 生き行く事の喜びも増し

罪びとを うらむ心の卑しさを 我、犯したる罰と思えば

伝えたい 思いありても 言葉には出来ぬつらさを瞳に宿らせ

つらいとき 解らない時 嬉し時 ともに寄り添い笑む二人連れ

つかの間の 時に遠きを呼び覚まし 嬉しき会話ありがたきかな

   つぶらなる ポチの瞳に憂鬱も 飛んでいくかな?はるか遠くに

連れ添うて 嫁入る前のときを過ぎ 夫婦のまことはそこからなると

月一度 集うお歌の学び舎を 「わがチャレンジに」と誓いたる日

務めをば なのりいただき 嬉しさに 返しの一歌 残しゆきます

月一度 つどリて学ぶ歌会に 思いがけずも ご時世現る

つまんない 夜のひと時ひさかたの ブラッドピットに心さわがし

連れ添うて 喜怒哀楽の幾年か 縁あるものの命乞う夜

つれづれに 詠みたる歌の数々を 振り返り見て恋歌つづりぬ 

妻となり 母となりてのためらいは 吾子の病に打つ手無き時

(真理)

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