『と』の部屋へ

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との部屋は
尊き事を胸にいれ
生命の限りを尽くすこと
誰かをおもう心のお部屋

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とおりゃんせ影絵のごとく思い出すみよちゃんたちよ私は元気

遠くにて花火の音を聞きながら汗流しつつもうひと働き

ときどきに頭の中が空洞になったごとくに知識ばらける

どっぷりとはまって聴く「約束」のいずみの絶叫涙にじむ

通り過ぎはてなと首をかしげたる昨日の店は固く戸を閉ざして

年の差は縮ぢまりぬと知りながらだんだん子供に返る我なり

飛び魚となりて君は水の中涙ためては雄たけびあげる

「動物の 名前言って」と物忘れ 外来ドクター分をはかりぬ

毒もちてちくりと刺してやりたいよ この世の中の仕組み腹たち

飛んだのよ それがぬかるみはまり込み つかんだものは小さい石か

どきどきと 胸ときめかし宝箱 綺麗な石がぽつんとひとつ

とどまらん 心の奥に言い聞かせ 声を殺して飲み込む言葉

(やよいさん)

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登校の真ん中歩く黄色帽親にしたがう雛に似ており

(松美さん)

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整えて姿消しゆくかのひとに安堵の胸をなでおろしゐる

   とれたての味を知らない我が夫(つま)は瓜が嫌いと手を出しもせぬ

どうだんの紅き芽そつと撫でながら詠ふた友の歌題思ほゆ

どこにある 私の思い手を広げ探しつづける 昨日のあとを

戸惑えど 立ち上がりては歩を新たに 深き想いを携えるゆえ

ときめかせ 君の笑顔に逢いに来る きょうのキズはきょう治そうと

どこにいる 見えない小鳥探してる 日暮れの森に帰ってるかな

ときとして空ろなる身を感じつつあてど求めて彷徨いゆかむ

(林 玲さん)

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冬木の芽とんがり帽子を硬くして 霜にも雪にも風にも負けず

(水無月さん)

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とびの眼は 眼下の餌を 急降下 狙い定めて さらい持ち去る

遠くても 日本列島 狭き島 其の気になれば 何時でも逢える

土用丑 夏のスタミナ 補給源 偽装の世相 鰻哀しむ

どんよりと 曇る露空 哀しげに

酉の年 初日登りて 祝い酒

(ヤマパパさん)

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遠くても 思えるだけで 幸せと 強がるだけの 器量もなくて

(けぃさん)

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歳ごとに 時間の流れ速さ増し 心の病共に流れし

(越後のタッキーさん)

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投稿歌 一つ二つと 気持ちよく迎えし君の懐に入る

(ettyaさん)

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戸惑うな一花(いっか)の恋が失せただけ 春近づきて淡雪の未練

(ふうさん)

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解く術も あらばと想い 悪戯に 君の心の 問いに触れなむ

届きゆく 風に想いを ゆだね置き 身は八重山の 遥か彼方に

(松吉さん)

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時過ぎし 今戦いの 真さだなか 生命(いのち)にきざむ 数々の教え

時の中縁して交わす言の葉が 積もりて繋ぐ喜びの唱

(グビタンさん)

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時を超えめぐり来るは念願の わが足となる永遠の友

歳ひとつ重ねて今日は始めなり 決着なるかこの一年は

閉ざされた冬の景色もいつの日か 春となるらん心ありせば

どんよりと 曇れる空に 日の光 善しも悪しきも 瞬時にあらん

遠くより 近き公園 街路樹に我が目潤す 紅葉ありて

通る道 ここにかしこに空き家あり 置き去りにされ 朽ちゆくものぞ

届いてる 地球の端までこの胸に 熱き思いの ほとばしるごと

時々の 歌に寄たる思い出は 生き行く生命の輝きも在り

とおきにて 語る言葉もうすれゆき 心のうちも見え隠れする

遠くより 出でたる方の真心に 応えることも旅の楽しみ

  年齢(とし)ゆくも 心の宝積みたれば 弥生(やよい)の空の晴れ晴れしさよ

   遠き日の 思いで辿り行くそこに 我はいるなり淡雪の駅

とろとろと 夢にまどろむ楽しみを ドンガラガラと雷雨にこわさる 

 時のたつ 速さに心忘れたり 秋の花咲くそれもみぬまま

どうしてる? 懐かしき声耳元に 聞きつつ胸の つかえもおりゆき

時刻み 成し遂げたるや大偉業 君に願うは今再びの青春(はる)

とき方を わかっていながら 弱さゆえ 告げれぬ思い 口惜しくもあり

どれどれと 立ち寄る先に 主なし 留守を守るは 店子の務め

届かない 思いわずらう時なれば ただ待つ術(すべ)も 愛と知るらん

遠きにて わずらいし夫(ひと)おもう妻 飛べぬわが身のせつなさつのる

どこまでの 真実告げればよいものか 思いあぐねて 時は過ぎ行く

どの色に 染まるか愛の 七変化 

時おきて わが部屋覗き歓喜あり 連なるお歌に心和みて

(真理)

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