紫陽花の織りなす彩(いろ)のやさしさに 密かに惜しむ梅雨の終わりを
(青葉さん、太郎さん、やよいさん、林玲さん、真理、)
颯爽と握るハンドル風切って 逃げ水を追う髪なびかせて
かざぐるま笑う四枚(しまい)の赤い羽根 クルクルクルル縁日に舞う
日食についあこがれて見上げれば 雲に隠れて形とどめず
久しぶり背後の声に振り向けば 木の葉ゆれてる梅雨明けの街
あり余る 思いを胸に 抱きしめて 歩む人生夢も果てなく
秋口のバーゲンセールにはやばやと眼(まなこ)ランラン腕まくりして
卵など滋養のためと言い聞かせ食せば必ず殻を脱する
しらつゆの爪先濡らす雑草の耐えて伸びゆく命見習う
秋の風風鈴の音の懐かしくひとり踊るか軒の釣りがね
|
|
前のページ | 次のページ |