心地よくまどろむ朝に春雷の 招かざる音地面を走る
かりそめの住まいなれどもわが家は 満ち満ちており愛の泉が
飛び立ちぬ向かう先にはなにかある 艱難辛苦越えて咲く花
空遠く思い出(いず)るはあの頃の 輝ける日々夢宵桜
待ちかねて受話器に伸ばす小さき手 「ママ、僕だよ」のかたこと言葉
遠きにて便り待ちつつ目覚む朝 浄土の光春を届けリ
思うまま三十一文字(みそひともじ)に詠めたなら牛の角(つの)文字愛しき人と
雲低く押さるる胸の高鳴りは『ある愛の歌』癒しになればと
風凪いで春の嵐の通り行き ほのか漂う桜花かな
願わくば叶えて欲しい我が祈り 『我も元気に野山を駆けたい・・・』 |
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