雨降りて二人寄り添う夢ならば 梅雨入りもまた何故か楽しき (真理、やよいさん、夢追い人さん、真理、夢追い人さん)
誘蛾燈パチンパチンと青き灯が 人をも誘う夜更けのコンビニ
短か夜をいかに過ごすか灯の下で 活字追いつつ時忘れなん
くるくると何をもとめて庭巡り 百選の滝涼感に入る
男梅雨荒れる列島悲しけり 襲いかからん恐怖の一夜
うだるよな風がまとわり髪の露 涼を求めて氷菓子食む
撒き水もたちまちゆらり幻の 涼と消えゆく八月の路地
なぜかくも天地に災い渦を巻く山の怒りか神はいずこに
秋の風身を削り鳴く蝉さえも短き命地に横たえて
秋来たる十月桜ひそやかに咲く頃となり野分け吹くなと
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